コード聴き取り術

 ピアノ演奏において、コードネームを知っていて自由に演奏できたら素敵ですね。でもその前にコードの美しい響きをまずは、じっくり聴くこともとても大切です。

 そこで、コードの勉強法の一つである「聴きとり術」をレッスンに取り入れています。「聴きとり術」では、いきなりコードを弾くのではなく、コードの素晴らしい響きを聴いてもらうことからスタートします。目を閉じて聴くことだけに集中して感性を磨いていきます。レッスンの最初の5分間だけを使って、1年かけて12種類のコードの名前と響きを覚えていきます。もちろん響きは忘れても平気です。その時その時にコードの美しい響きを味わっていただけたら充分です。

 1年後には独自の方法でコードを弾く技術を学んでいただけます。「聴きとり術」で学ばれたなら、聴く力が磨かれ、演奏するにあたってきっとそれが生かされることでしょう。