ピアノの調整

 ピアノには調整が必要です。調整ではなく調律ではないの?と思われるかもしれませんが、実は調律は調整の工程の中の一つなのです。

 調整の大まかな流れは、鍵盤調整→アクション調整→ダンパー調整→調律→整音 です。各調整はきめ細かい作業で新品のピアノの場合、一週間以上かかります。

 しかし、調整が出来ているピアノは、性能(タッチ、音色、響き、表現力)が30%アップします。連打が弾きやすくなる、繊細なピアニシモが出しやすくなる、音がよく伸びる、そして調整することで自分好みの性能にすることが出来ます。

 ただ、調整ができる調律師は数えるほどしかいません。あまりにも繊細で根気のいる仕事ですのでなかなか育たないようです。

 今後、調整が出来る調律師がもっと増えることを願っています。